自家焙煎珈琲 凡
【ライター/ぜっと】
「やばい…今日、バイトなかったんだ」
頭に浮かぶ絶望という二文字。
雨の中新宿東口に一人放り出された僕はまるで哀れな子羊…。
誰かと遊ぼうかな。
携帯電話を手に取るが、重要なことを思い出す
あ、
そういえば、友達いねーわ
■「自家焙煎珈琲凡」との出会い
だが、せっかく新宿に来たのだ。
何もせずに帰るというのもなんだかもったいない気がする…。
そうだ!隠れ家的な店を探してみよう!
そうだ京都にいこう的なノリでそんな考えが頭に浮かぶ。
「聞こえますか…今…貴方の心に直接語り掛けてます…お願いします…私を…見つけて…」
そんな声がした。
気がする…たぶん…。
眼をやった先には「自家焙煎珈琲凡」という看板があった。
「君かい??君が僕を呼んだのかい?」
「そうです。私は人類に光をつかさどる女神…
あなたがこの店に入ってコーヒーを飲まなければ、某国からの核攻撃によって日本は滅亡してしまいます」
女神はそう悲痛な声で僕に訴えかけた。
そういう事情ならばしょうがない。珈琲を飲むとしよう。
■階段を下り店の中へ
店に続く長い階段を下ると木の扉が見える。
扉を開けると、そこは北国ー
…ではなく、喧噪な新宿とは切り離され異空間があった。
すげー…時間が止まってるみたいだ。
「さぁ、珈琲を飲むのです」
女神が僕にそう言った。
※この女神はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
■ブラジルと大人のショートケーキを注文
なんて、馬鹿な話は置いといて、とにかくこの店、珈琲がおいしすぎる。
この日はブラジルと大人のショートケーキを頼んだ。
自家焙煎謳う珈琲がおいしいのは当たり前だとして、ショートケーキはどーなんだよ???!!!!
といちゃもんを付ける心のねじ曲がった人もいるだろう。
安心してほしい…ちゃんとおいしいから。
なんと植物性クリームを使わず動物性クリームを使用するといったこだわりぬいた「生クリーム」贅沢に乗せられているのだ。おいしくないわけがない。
しかし、店のこだわりはこんなもんじゃ終わらない。
■1500種類のカップと隠し扉
なんと、店には1500種類のティーカップがそろえられている。
壁一面に並べられたカップ、カップ、カップ!!
まるで美女と野獣かハリーポッターの世界に迷い込んでしまったようである。
ふと隣を見るとそこにはエマワトソンがいた。(幻覚です)
さらにこれを見てほしい。
この本棚…実はトイレの扉なのである。
ここまで行くと完全にハリポタの世界だ。
すごいよ「自家焙煎珈琲凡」!!
ハリポタの舞台が日本だったらロケ地候補に挙がっていたかもしれない…。
■マスターからひと言
最後にマスターから伝えたいことを聞いてきた。
まず土日はたいへん混雑する。
また予約は一切不可らしい。
今回は取材という事で写真を許可していただいたが、普段は店内写真撮影禁止なので気を付けよう。